
「こころ」の毛並みがパサついていた頃の様子
保護当初の「柴犬こころ」の毛並みと皮膚状態

保護親さんからも聞いていた通り、酷い状態でした…
保護当初、6kgの骨格で、4.6kgしかなくガリガリ。
ブラッシングもされずゴワゴワ。
完全な飼育放棄です
毛並みが悪くなる原因(栄養・環境・ストレス)
こころは、繁殖引退犬です。
保護当初の様子は、外に出たことがなく首輪をはめるだけでガタガタ震え、シャンプーもできず。
背骨も骨盤も浮き出るほど骨皮状態。お腹には虫がいて、毛はボソボソで白髪だらけ。アンダーコートはカーペットのように、もつれ固まっていました
食糞もあり、自分の尿も飲んでいました。自分のごはんとお水がなかったのかもしれません
今までの劣悪な環境を想像すると、ストレスもとても大きかったと思います
毛はブラッシングするほど、禿げていく始末でした…
犬の毛並み改善に必要な栄養素
散歩に出られるようになり、ご近所の柴犬を見た時、愕然としました
きちんと管理されているワンちゃんたちは、毛並みもツヤツヤで光っています
毎日少しずつ改善はしていたけど、他の子達に比べると、こころの毛はパサついて白髪だらけ。しかも、所々はげている
「この毛をなんとかしないと!」正直、焦りました
アンダーコートが禿げた状態では、冬が寒すぎて困るだろうと心配になりました【保護当時6月】
タンパク質と脂質
「こころに必要なのはタンパク質だ!」と思った私は、犬にとっての高タンパクな食事とは?必要な栄養素などを調べてみました
犬の理想のPFCバランスは、
タンパク質:25〜30%前後
→被毛や皮膚の材料になる。毛ツヤ改善には高めが理想的
脂質:10〜15%前後
→毛ツヤには、1番大事な栄養素。オメガ3・6脂肪酸を含む脂質が毛並みに有効
炭水化物:30〜50%程度
→ 犬に必須ではないが、消化できる形(玄米・サツマイモなど)なら適度にエネルギー源になる
| 栄養素 | AAFCO最低基準(成犬維持) | 毛並み改善に理想的な目安 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 18%以上 | 25〜30%前後 |
| 脂質 | 5%以上 | 10〜15%前後 (オメガ3・6を含むとよい) |
| 炭水化物 | 基準なし | 30〜50% |
調べてみると、高タンパクも大切だけど、脂質もこだわる必要がありそうだと分かりました。
また、柴犬はアレルギーの多い犬種です。こころはまだ発症していませんが、念の為チキンは除外し、ラムかサーモンに絞りました
オメガ3・オメガ6脂肪酸(毛ツヤを保つ)
- オメガ3:青魚の脂に含まれる。摂取が難しい。サーモンオイルや亜麻仁油など
- オメガ6:植物油に含まれる。比較的摂取しやすい。ひまわり油、コーン油、大豆油など
オメガ3とオメガ6は割合が大切。理想割合は1:2〜4程度ですが、オメガ3をフードだけで補うのは大変なのが現実です。おやつに魚の缶詰などを利用するのもいいのかもしれません。
また柴犬は、認知症になりやすい犬種のため、脳にも良いと言われるサーモンを主食にすることを決めました
ビタミン・ミネラルの役割
- ビタミンB群(特にB2・B6・ナイアシン・ビオチン)
・皮膚や被毛の健康維持に不可欠
・ビオチンは「毛のビタミン」と呼ばれるほど重要
・不足すると脱毛や毛のツヤ低下につながる - ビタミンC・ビタミンE
・抗酸化作用で細胞の老化を防ぐ
・皮膚や毛根を酸化ストレスから守り、若々しい毛並みを維持
・ビタミンEは特に血行促進作用があり、毛ツヤ改善に効果的 - 亜鉛(Zn)
・皮膚や毛の生成に欠かせないミネラル
・不足すると脱毛、皮膚炎、毛のパサつきが起きやすい - 鉄(Fe)
・血流を良くし、毛根に十分な酸素と栄養を届ける
・不足すると毛が細く弱々しくなる - セレン(Se)
・抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)の材料
・ビタミンEと一緒に働いて細胞を守り、毛の老化を防ぐ
ビタミンミネラルは、フードによっては記載のないものあるので、きちんと記載されてるものを選ぶようにました
ドッグフードを選ぶときに注意したポイント
主原料は複数にするか?
はじめは、アミノ酸スコアを考えると「チキン+サーモン」、「ラム+ターキー」など、複数タンパクを選びたいと考えていました
ですが、こころの場合、吐くことがあったので、獣医師さんから「消化に負担が掛かる子なのかもしれないので、複数タンパクを同時にあげないほうが良い」とアドバイスをいただきました
また、保護犬なので、今まで何を食べていたか分からないこと、柴犬はアレルギーの子が比較的多いため、もし発症した時にすぐに除去できるようにと単数タンパクを選択しました
無添加(保存料・着色料不使用)の確認
まず、認識しなければならないのが、「無添加と完全無添加は違う」ということです
「無添加」とは、香料・保存料・着色料などの人工添加物のうて、1つでも不使用であれば表記可能というルールになっています
「完全無添加」とは、原材料の加工過程も含めて一切の添加物を使用していないものです
「無添加だから大丈夫!」と思い込むのは危険です。発がん性のものが入っていないかなど、成分表を見て、きちんとチェックしましょう
ちなみに、「センシティブGOサーモン」に使用されているミックストコフェロールは、複数の種類のビタミンEを混ぜ合わせたもので、植物性油脂から抽出される天然の酸化防止剤です。油脂が酸化するのを防ぐ働きがあり、バター、お菓子、ペットフード、医薬品など、さまざまな食品や製品に利用されています
グレインフリーかどうか
グレインフリーとは、「穀物不使用」という意味です。具体的には、小麦、トウモロコシ、米などの穀物が含まれていないことを指します
必ずグレインフリーでないといけないかというと、そういうわけではありません。犬に影響が出ると言われているのは、小麦のグレインです。ただ、小麦だけポイントで避けるのは手間なので、簡単にグレインフリーからフードを選別しました
AAFCO基準や成分表示の見方
AAFCO基準とは?
AAFCO(米国飼料検査官協会)は、ペットフードの栄養基準を定めている団体です
この基準を満たしているフードは 「完全かつ均衡のとれた栄養食(Complete & Balanced)」 として販売できます
成犬の維持(メンテナンス)基準の一例
- タンパク質:18%以上
- 脂質:5%以上
- カルシウム:0.5%以上
- リン:0.4%以上
- 亜鉛:80mg/kg以上
- ビタミンE:50 IU/kg以上
毛ツヤを維持する栄養素より、かなり低いのが分かると思います
この基準は「栄養不足にならずに暮らせる」という最低限のラインなのです。国産のフードはこのAAFCO基準を満たしていれば「総合栄養食」と記載ができます
これだけでは、 毛並みの改善や健康の改善には不安が残ると感じました
AAFCO基準を満たしていたら良いのではなく、裏の成分表の確認が重要なのです
成分表示の見方
成分表を見るときに気をつけるポイントがいくつかあります。が…
成分表を見たものの、暗号のように感じる方も多いはず。「何書いてるかわからないよ〜!」という方は、次の表を参考にしてみてください
※図挿入
実際に与えたドッグフードと変化【体験談】
選んだ理由と決め手(アフィリエイトリンク設置)
私が選んだのは、「センシティブGOサーモン・小粒」です
主食をサーモンにしたいと思うと選べるものは限られ、その中でも高タンパクでカロリーも高めなのが、「センシティブGOサーモン・小粒」でした
もし、こころの体重が安定したら、もう少し低カロリーのものがいいと思っています
与えてから1か月後の変化

筋肉はついてきたものの、毛はまだパサパサ…
ブラッシングをするとアンダーコートだけでなく、古くなったオーバーコートまで抜け始める始末
2か月後の毛並みビフォーアフター

アンダーコートが禿げていた身体がふわふわに!サラサラな綺麗な毛に感動しました(涙)
毛並み改善のために取り入れた+αケア
ブラッシング方法
週に2、3回のブラッシング。使用したのはスリッカーブラシとペキュートの毛玉取りブラシ。
はじめは、アンダーコートのもつれを取るため、1回に3時間ほどかかることもありました
柴犬用、トリミング掃除機も購入しました
もつれが取れて気持ちよかったのか、眠り込むこともありました
水分補給の工夫
衛生的でしっかり飲めるように、ボトルではなくお皿を使用
夏場は、冷蔵庫で水を冷やし、飲みやすいようにしました
お留守番が長い時は、ご飯のお椀にもお水を入れ、寝床のクレート内にも、水をおいておきました
お出かけで興奮したりして、どうしても水分を取らない時は、缶詰で対応しました
ストレスを減らす環境づくり
ストレスを減らすために、まず取り組んだのは散歩です!
散歩に行けない状態では、ストレスが溜まるだろうと思い、梅雨でも外に少しでも連れ出すようにしました。おもちゃも遊び方がわからない様子でしたが、ご近所さんのワンコたちが遊んでいるのを見て、学習。家でもボール遊びができるようなったんです
夜には1人だと夜泣きしたので、クレートごと寝室でみんなで寝るようにして、なるべくストレスがないように工夫しました
柴犬の毛並み改善でやってはいけないこと
栄養不足になる手作り食
手作り食については賛否両論。いいところも悪いところもあると思うのが個人的感想。ただ、犬の栄養学をかなり勉強しないと難しいので、初心者の方はフードを使うのがおすすめです。
急なフード変更での下痢・嘔吐
フードは一気に変えず、少しずつ変更していくことです
初めの1週間は、「新しいフード1/4・前のフード3/4」で様子を見ていきます
次の2週間は「新しいフード1/2・前のフード1/2」と割合を増やしていきます
その際は、食いつきの変化や便の柔らかさ、色などに変化がないかもチェックしましょう
過剰なシャンプーはNG
獣医師さんから、月1のシャンプーにするように指導
やり過ぎは良くないときました
こころはシャワーが大嫌いなので、ストレスのことも考え、 最小限のシャンプーにしています
まとめ|毛並みは日々の食事で変わる
- 毛並み改善は「食事9割+ケア1割」
- フード選びは原材料と栄養バランスがカギ
- まずは3か月試してみる価値あり
