くいしばりで歯が痛くなると
「この痛みは治せないのか?」
と悩む人も多いですよね
マウスピースを使って痛みが治っても
すぐに破れてしまったり
痛みがなくなったら
マウスピースを止めてしまい
何度も痛みをぶり返してる人も多いです
こうなってしまうのは
マウスピースは一時的に歯は守るもので
くいしばりを治すものではないからです
マウスピースだけして
くいしばりを放置してる人がほとんど
どうせなら、根本から治したほうが生活の質が確実に上がります
では、くいしばりってどうやって治すんでしょうか?
根本的にくいしばりを治すには
「なぜくいしばりが起こるのか?」について
知る必要があります
当記事では、「くいしばりの根本原因について」徹底解説していきます!

ブログ主も
くいしばり経験者だよ!
自己紹介
歯科衛生士歴14年、特技は保健指導
姿勢・自律神経のアプローチで
保健指導にて活躍中!
口から全身を健康にすることをモットーに活動
自身もくいしばりで悩み、克服した張本人
「くいしばり」の原因は舌の衰え
診察をしていると
くいしばりしてる人は、かなり多いです
症状がない間は
くいしばりをしてる自覚がない方も多く
くいしばりが原因で、歯が痛みがあることを
知らない人も多いです
そんな現代病とも言える「くいしばり」
なぜ、くいしばる人が増えたんでしょうか?
それは「舌」の力が衰えたから
舌は本来、上あごについているのが
通常のポジションです

そのポジションで上あごを支えることで
歯と歯が噛まないようにすることができます
舌の力が衰えると
前歯の裏、下の方へ落ち込んでしまいます
なぜ、現代人は舌が衰えているのか?
それは…
- 食べ物が柔らかい
- SNSの普及による会話の減少
- 口呼吸の人が多い
こういった環境が背景にあります
私は大丈夫と思っていても
気づかずにやっているかもしれません
そのメカニズムについて解説します!
くいしばりが起こるメカニズム
くいしばりは、咬筋という筋肉を使います
咬筋はあごのエラのあたりにある筋肉です
咬筋周りの筋肉には、
- 胸鎖乳突筋(首横)
- 僧帽筋(首後)
- 三角筋(肩)
主に3つの筋肉があり
これらの緊張と深く関わっています

これら筋肉が緊張すると
咬筋も連動して緊張しやすくなるというメカニズム
現代社会では前傾姿勢が多いため
肩こり、首こりの方は非常に多いです
そのため、
これらの筋肉を緊張させている人が多く
「くいしばり」は現代病となっています
さらに、現代はストレス社会!
人はストレスを感じると、
ストレス発散ホルモンである
「ドーパミン」や「βエンドルフィン」を出します
くいしばりはドーパミンを出す方法の1つで
睡眠中に無意識で起こることも多いのです

くいしばりって、ストレス発散になっているんだね!
くいしばりで歯が痛くなる理由
歯と歯が合わさると
自分の体重分の力が加わるって知っていますか?

体重!?
そんなに力がかかるの!!
歯が合わさるだけで、体重の力がかかり
さらにくいしばりをしたら
超ハードな筋トレ状態
やればやるほど
咬筋はムキムキになります(笑)
さらに、寝間までくいしばりをしてしまったら
無意識なので、力はさらにパワーアップ!
寝ても覚めても、顎を酷使した結果
歯はその力に負けて悲鳴を上げ始めます…
夜間の食いしばりだと
およそ7時間、ずっと顎は筋トレ状態
それを毎日のように続けたら
怪我をして痛みが出てくるのは自然ですよね

そんなに力がかかってしまったら、歯が痛くなるのも無理はないかも…
歯ならびによって
痛くなるところは異なりますが
奥歯が痛くなる人が多いです
くいしばりを治す方法
とはいえ、
くいしばりの根本解決には時間がかかります
今の痛みを早く改善するには
やはり、「マウスピース」がおすすめです
この時に注意してほしいことは
マウスピースだけでくいしばりは治らない
ということ
マウスピースは、歯を守る道具であり
くいしばりを治すものではありません
くいしばりを治すためには
トレーニングや体質改善が必要になってきます

トレーニングとマウスピース、どちらも必要なんだね!
マウスピース
マウスピースには
オーダーメイドと既製品があります
価格とメリットデメリットは、以下の通りです
価格 | メリット | デメリット | |
オーダー メイド | 保険適応◯ 3割負担で 5000円ほど | 厚さ硬さを選べる 着け心地は 良好 | 型取り必要 保険新製は半年おき |
既製品 | 安いもので 1000円前後 | 型取り不要 安価で済む | サイズが 合わない 噛み合わせに影響する |
既製品は種類も多く
どれが自分に合うか選ぶのは大変です
選ぶのが大変な場合は
歯科医院で作ってもらうのが簡単ですね
型取りが苦手な方は
既製品で試すのもいいかもしれません

マウスピースだけでも、選択肢はたくさんあるね!
トレーニングについて
あいうべ体操
口の中でもくいしばりを防ぐために
鍛えるべきなのが、舌です
舌は上あごを支える役割があり
弱るとくいしばりが起こりやすくなります
若い方ほど食べ物は柔らかく
話すことが減っているので
舌の力が弱い人はとても多いです
舌を効果的に鍛える体トレーニングに
「あいうべ体操」があります
この体操は、舌のトレーニングに特化しているのでオススメです

※やり方はこちらを参考にしてね!(インスタURLをはる
5回するだけでもキツイ!!
という方も沢山います
パタカラ体操
発音も一緒に鍛えたい人は、こちらもオススメです

「パ」「タ」「カ」「ラ」の発音を繰り返す体操
口全体を使って
大きな声ではっきり言うのがコツ!
肩甲骨筋トレ
肩甲骨とはここ↓

背中が丸い人は、
肩甲骨を寄せる筋肉である僧帽筋が弱い
肩甲骨を動かす筋トレをやってみましょう!
※インスタURLをはる
姿勢も良くなって
お腹のお肉も落ちやすくなり、一石二鳥!
ストレッチ
緊張した筋肉は
継続的にほぐすことが必要になってきます
自分で継続できない方は
ヨガやストレッチのジムもおすすめ
※インスタURLをはる
※ASP
お金や人が関わると
意外と続けられるようになりますよ!
【まとめ】くいしばりを治すには、体質改善がポイント
くいしばりを治すには、体質改善が必須ですが
結果が出るには、時間がかかります
それまでの間は
マウスピースなどで歯を守りながら
自分に必要なトレーニングを
少しずつ取り入れてみて下さい!